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無料の騒音計アプリの中で一番精度が高いおすすめは?定価100万円の精密騒音計を使って検証してみた!~アンドロイド編~

みなさん、こんにちは!

大阪を中心に関西の防音室の設計・工事をしている創和防音です。


音の大きさをデシベル(dB)で測定したい時に無料のスマホ騒音計アプリは非常に便利ですよね。


騒音計アプリとは、音の大きさをデシベル(dB)表示で測定することのできるアプリのことで、スマホがあれば誰でも簡単に使うことができます。

騒音計アプリの例
スマホ騒音計アプリの例 音の大きさがデシベル表示される

でも、

無料の騒音計アプリって信用して良い精度なの?

沢山アプリがあるけどどれが一番良いの?

などの疑問が湧いてくると思います。


そこで、創和防音の設備をフル活用して「一番精度が良い無料の騒音計アプリ」はどれなのか検証してみました!

(今回はアンドロイドの騒音計アプリに絞って検証しています。)


もし、アンドロイドの無料の騒音計アプリを選ぶ際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。



 

■検証するアンドロイドの無料騒音計アプリ一覧

今回検証するアプリは以下の10種類のアプリです。


Google Play Storeで「騒音計」と検索し、ダウンロード数が多いものを中心に選びました。



検証するアンドロイドの無料騒音計アプリ一覧

(画像左上から順番に)

 (↑クリックでGoogle Play Storeへ飛びます。)


 

■検証方法について

検証方法について説明します。


●機器の構成、配置などについて

以下の画像のように精密騒音計とスマートフォンを左右に並べ、雑音発生器を使ってスピーカーから鳴らした音を計測し、その音の誤差を記録していきます。


無料騒音計アプリ検証の機器構成と配置など

最終的に、精密騒音計との誤差が最も小さかったアプリが精度の高いアプリになります。


なお、スマートフォンと精密騒音計のマイクの位置を揃えるために、スマートフォンは逆さにしています。


●鳴らす音について

鳴らす音についてですが、音の音量と周波数分布が計測するごとにムラが出てしまわないようにするために、音源はリオン社製の「雑音発生器 SF-06」を使用します。


雑音発生器の写真

この雑音発生器を使うことで鳴らす音を一定に保つことが出来ます。


また、スピーカーの向きは壁に向けることとしています。


スピーカーを壁に向けている様子

これは、部屋の中で音圧分布が偏ることが無いように、いわゆる「拡散音場」にするためにこのようにしています。


●計測する環境について

計測する環境は、音の計測時に外からの雑音(車の音など)の影響を極力無くすために、弊社の防音室内で測定を行います。

創和防音 ショールーム
弊社の防音室ショールーム

弊社では防音室の設計・工事を承っております。

もし「自宅で防音室の設置」や「簡易的な騒音対策」などを検討していましたらお気軽にご相談ください。

(お見積もり等無料となっております。)

⇒お問い合わせはこちら


 

■今回の検証の注意事項について

検証に移る前に、今回の検証の注意事項をまとめておきたいと思います。


①今回の検証では、「キャリブレーション機能」は使用していません

今回の検証に使用した騒音計アプリのほとんどに、「キャリブレーション機能」がありましたが、これは使用しないことにしています。


キャリブレーション機能とは、騒音計アプリの測定誤差を補正する機能のことで、普通騒音計や精密騒音計のような校正に適した機器があれば、その機器との計測誤差をアプリに入力することで騒音計アプリの測定誤差を補正できるというものです。


騒音計アプリのキャリブレーション機能の例

ですが、騒音計アプリを使うほとんどの人はそのような校正に適した機器を持っていないと思われるため(持っていたら騒音計アプリを使うことはあまり無いと思います。)キャリブレーション機能を使うことが出来ない場合がほとんどです。

そのことを考慮し、今回の検証ではキャリブレーション機能は使っておりませんのでご了承ください。


②騒音計アプリはスマートフォンの機種により精度が異なる可能性があります

スマートフォンの騒音計アプリの測定結果は、スマートフォン本体の影響を受けます。


そのため、同じアプリを使用しても機種が違う場合は異なる計測結果が出る可能性があります。


騒音計アプリの使用に関する注意事項

ですので、今回の検証結果はあくまでも参考程度にして頂ければと思います。


③騒音計アプリはあくまでも大体の音の大きさを把握する程度の使用に留めましょう

上記でも記載した通り、スマートフォンの騒音計アプリは機種によって精度が変わる性質から、基本的に測定結果の正確性を担保しづらいものです。


ですので、スマートフォンの騒音計アプリはあくまでも大体の音の大きさを把握する程度の使用に留めるようにしましょう。


もし、正確な音の大きさを計測する必要がある場合は音の測定の専門業者に必ず依頼するようにしましょう。


 

■測定開始

それでは測定していきます。


ここから各アプリ毎の測定画面を表示していきますが、次の章で全ての結果を一覧表にしてまとめていますので、結果だけが見たい人はこの章は飛ばして次の章(■測定結果一覧)から見て頂いても問題ありません。



デシベル X(SkyPaw Co.,Ltd)検証結果


騒音測定器(melonsoft)検証結果


サウンドメーター(Pony Inc.)検証結果


サウンドメーター&ノイズ検出(Tools Dev)検証結果


騒音測定器:Sound Meter(Smart Tools co.)検証結果


音メートル(EXA Tools)検証結果


サウンドメーター(Coolexp)検証結果


騒音測定器(Sound Meter)(rootApps)検証結果


騒音測定器:dBメーター、(KTW Apps)検証結果


騒音測定器(Splend Apps)検証結果

 

■測定結果一覧(測定精度)

測定が終わったので結果を一覧表にしました。


測定結果一覧

この表は、上から順番に精度が高いアプリが並ぶ形になっています。


●結果の考察

全体的な印象としては、

  • 騒音時誤差は2~3dB程度で留まっているものが多くそこまで悪い精度ではない印象

  • 静寂時の誤差は全体的に5dB前後のものが多く、若干誤差が大きい印象


ただし、静寂時の誤差に関しては、スマートフォンの騒音計アプリを使用する場合は静かな環境を計測するよりも騒音が発生している環境を計測する事の方が多いことを考えると、あまり問題ではないのかもしれません。


最も精度が高いアプリは、KTW Appsの「騒音測定器」でした。


騒音時の誤差が1~2dB程度であり、音の大体の大きさを把握する用途であれば十分に使える精度だと思います。


静寂時の誤差も3~4dB程度と、他のアプリと比べても誤差が最も小さいようです。


 

■結論(おすすめのアプリ)


測定誤差が最も小さかったアプリ

測定結果から、特にこだわりが無ければ最も精度が高い結果が出た、

KTW Appsの「騒音測定器」を使用することをおすすめします。

(↑クリックでGoogle Play Storeへ飛びます。)


しかしながら、アプリそれぞれで使用感が異なることから(広告の多さや位置など)騒音時誤差が2~3dB程度の範囲に収まっている、以下のアプリにに関しては好みに応じて使い分けても良いと思います。


測定誤差が比較的小さかったアプリ

 (↑クリックでGoogle Play Storeへ飛びます。)



以上が今回の検証の結論になります。



検証は以上となります。

ここまでお読み頂きありがとうございました!


また、今回の記事の動画Verもありますので、よかったら見てみてください。



実際に雑音発生器を鳴らしている様子なども見ることが出来ます。


 

■まとめ


 

■弊社では防音室の設計と工事を承っています。

今回の検証で使用した防音室は弊社が設計・工事をした防音室ショールームです。


ご連絡頂ければ防音室ショールーム内での演奏や防音の体験をして頂けますので、是非お気軽にご連絡ください!


防音室ショールームのお問い合わせはこちら


お電話でもメールでもどちらでも構いませんので是非お気軽にご連絡ください。

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