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吸音素材のグラスウールについて!多孔質吸音材料とは?


みなさんこんにちは! 創和防音のちくわです!

最近SNSで吸音パネルを自作した動画をアップしましたので吸音素材の「グラスウール」について少し触れてみたいと思います!





 

グラスウールの見た目


グラスウールをカットしている様子


画像にある黄色の素材です。スポンジのような感触を想像されるかもしれませんが、弾力(押すと跳ね返ってくる)はほとんどなく、素手で触るとちくちくします。今回撮影したものは密度は32K です。


この他にも様々な密度のグラスウールが存在します。(10K、16K、24Kなどがよく流通しています。)

密度も厚さも様々なものがあり、特性も少しづつ違ってきます。


 


そもそも吸音素材とは何なのか?


WEBページ上の騒音対策グッズを見ていると「吸音」「遮音」「防音」など様々な言葉で素材の役割が説明されています。それぞれがどのように違うのかを説明すると長くなってしまうのでJIS A 6301 に定められた定義をご紹介します。


・吸音材料 


吸音を目的として使用する建築材料。 

とされており、吸音率 垂直入射吸音率 残響室法吸音率 などでその性能を表現します。


吸音材料の種類としては大きく分けて4種類ありますが、グラスウールは


・多孔質吸音材料


に分類されます。



 

多孔質吸音材料の特徴



多孔質吸音材料の例


・ロックウール ・グラスウール ・軟質ウレタンフォーム ・ロックウール化粧吸音板 ・グラスウール化粧吸音板 ・木毛セメント板 などが例に挙げられます。



多孔質吸音材料とは?


特徴としてはグラスウールやロックウールなどの繊維系の材料では繊維間に複雑に連結された隙間があること、ウレタンなどの発泡素材では気泡が連続することにより適当な通気性を持っていることが挙げられます。


つまり「多孔質」という名前から分かるように細かな穴がたくさん空いてる素材です。


グラウスールのアップの写真はこんな感じです。

グラスウールのアップ
グラスウールはガラスを高温で溶かしミクロン(1,000分の1ミリ)単位の細い繊維にして綿状にしたものです。



どのように吸音するのか?


多孔質吸音材料は材料中で音エネルギーを摩擦によって熱エネルギーに変化し、音エネルギーが減衰することで吸音します。これは皆さんなんとなく想像が出来るのではないでしょうか??



 


袋に入れるとグラスウールの性能は落ちる?


先日、X(Twitter)でこのような質問を受けました。


ロックウールに透明のビニール袋を被せた場合、吸音性能は落ちますか?

回答としては

ビニール袋を被せると吸音率は落ちてしまいます。


これは細かく空いている穴をビニール袋が塞いでしまうからです。やはり布などで巻くのが一番扱いやすく効果的だと思います。



 


グラスウールの吸音材を作る際にはご注意を!



グラスウールをカットしている際「意外とバラバラになったりしないな」と思って油断していました。その日の晩、家に帰って鏡を見てみると顔が真っ赤になっていました。気をつけてはいましたが、グラスウールを触った手で顔をかいてしまったんだと思います。(その晩、しばらく痒かった)



皆さんはグラスウールを使ってDIYする場合には手袋などでしっかり対策をしてください!



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