ユニット式防音室 vs. オーダーメイド防音室~どちらがあなたに合っている?
防音室を購入する際、ユニット式とオーダーメイドの2つの選択肢があります。どちらが最適かは予算や利用状況によって異なります。ここではそれぞれの特徴と利点について見ていきましょう。
ユニット式防音室
ユニット式防音室はあらかじめ製造された部品を使って作られています。これらの部品は標準的なサイズや仕様が決まっており、必要に応じて組み合わせて作られています。
メリット
価格が安い:標準化された部品を使用するので一般的にオーダーメイドよりもコストが低く抑えられます。予算が限られている場合に適していると言えるでしょう。
設置が早い:ユニット式のパネルは事前に製造されているので設置が比較的早いです。工事の負担なども少ない点は利用者にとって嬉しいですね。
移動が出来る:ユニット式の防音室は、必要に応じて移動や再配置が可能です。 例えば引っ越しがあっても転居先に持っていくことが出来たり、中古で販売したりすることが出来る事はかなりの利点と言えるのではないでしょうか。
デメリット
形が制限されている:ユニット式防音室は標準化された部品を使うので、特定の空間やニーズに完全に合わせることが難しい場合があります。 例えば、引っ越し先のマンションの天井が低く設置が出来なかったり、壁から出っ張っている柱が邪魔で設置が出来なかったり、デッドスペースが出来たりといった話はよく耳にしますので、購入の検討の際には部屋の採寸や将来的な引っ越しの事も考慮した方が良いでしょう。
防音性能が高くない:オーダーメイドの防音室に比べて、ユニット式の防音室の防音性能は高いとは言えません。 特に、非常に高い防音性能を満たす必要がある場合(ドラム等の振動が発生する楽器を演奏する場合等)には、満足できる防音を実現できない可能性が高いと言えます。 例えばピアノのペダルや打鍵による振動が下階に抜けてしまいクレームに繋がるといった話も聞かれます。
音の響きが悪い:一般的にユニット式防音室は、低価格である事と引き換えに狭い事が多く、狭い空間で演奏していると頭が痛くなる等といった事があり長時間の演奏は難しい場合があります。
オーダーメイド防音室
オーダーメイド防音室は、特定の要件や空間に合わせて設計し現地で施工されます。 設計士や防音の専門家との綿密な打ち合わせのもと、使用者の要望に合わせて完全にカスタマイズできます。
メリット
自由度が高い:オーダーメイドの防音室は、ニーズに完全に合わせて設計されるため、色々な場所に設置できたり自由な形状、部屋にあった家具や照明等もデザインできる為それぞれの用途、趣味に合った形で設計できます。
防音性能が高い:ユニット式に比べて防音性能が高く、最も厳しい要件にも対応できます。例えばピアノやドラムのペダル等による床への振動に対しても防振床をカスタマイズすることで高い防振性能が期待できます。
音の響きが良い:ユニット式に比べて広いスペースが確保される為、比較的音響は良くなります。また、部屋の用途に応じた音の響きの設計も可能であることから良い音響空間を手に入れやすいと言えるでしょう。
デメリット
価格が高い:オーダーメイドの防音室はオーダーメイドのデザインや専門的な設計が必要なため、ユニット式に比べて値段が高くなります。 予算の制約がある場合に価格がハードルとなります。
設置に時間がかかる:オーダーメイドの防音室は設計から製造、設置までにある程度時間がかかります。 もちろんこれは使用者との打ち合わせの時間も含みますが、それを差し引いてもユニット式と比較して工事の時間は長いと言えるでしょう。
移動ができない:オーダーメイドの防音室は、特定の空間や環境に合わせて設計されているため、移動はできません。将来的な移転等が予想される場合には、慎重に検討する必要があります。
まとめ
ユニット式防音室とオーダーメイド防音室、それぞれにメリットとデメリットがあります。 ユニット式防音室は比較的低価格で簡単に設置が可能です。 一方、オーダーメイド防音室に自分に合った防音室を作ることができ、防音性能も高いです。 自分のニーズや予算、将来の計画などを考慮し、どちらが自分に合っているのか慎重に選ぶことが重要です。
是非、自分にはどちらの防音室が合っているか考えてみてください。
創和防音では「オーダーメイド防音室」の設計施工を承っております。 数々のプロユースの防音室を手掛けてきた創和防音がお客様の要望を最大限叶えつつ、防音の完全性能保証はもちろん、防音室内の響きにもこだわった調音までサポートさせて頂きます。
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