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騒音問題を解決する鍵にもなる「暗騒音」とはなにか?騒音への効果的な対策法も徹底解説!


寝ている男性


騒音問題について調べていくと「暗騒音」について触れている記事を目にします。

道路沿いの住居の場合や隣室からの騒音など騒音に関するお悩みは様々ありますが「暗騒音」を理解していると意外と簡単な対策で解決できる可能性もあります。


今回は「暗騒音」にフォーカスして解説します。是非、最後までご覧ください。


 

暗騒音とはなにか?


暗騒音とはどのような音を指す言葉なのか解説します。


【暗騒音】

特定の場所において特定の騒音を対象として考える場合、対象とする騒音以外の騒音を暗騒音という。


つまり、自宅で過ごしている際(特定の場所)に隣の家から聞こえてくる楽器の音(特定の騒音)が気になった場合はその周辺の音、例えば冷蔵庫、洗濯機、部屋外から聞こえてくる車の音、鳥のさえずりなども全て暗騒音となります。


騒音測定においては暗騒音による誤差に注意しなければなりません。文献などには「対象となる騒音がある時とない時の音圧レベルが10dB以上の場合には暗騒音の影響は特に考えなくてもよいが、10dB未満の場合には暗騒音の補正が必要」とありますが、創和防音の場合には20dBで考えています。


 

「騒音」と「暗騒音」の関連性


暗騒音についてはご理解頂けたかと思います。では騒音問題とどのような関係があるのか見ていきましょう。


人間は静かな空間では小さい音でも気になる


図書館で勉強していると少し離れた席でもヒソヒソ声で話している人がいたら気になりますよね?ではこれが都会の交差点ではどうでしょうか?車が走っている環境ではヒソヒソ声どころか隣を歩いている人が電話で話していたしていたとしても気にならないかと思います。


暗騒音のレベルが低い環境では小さな騒音でも気になり

暗騒音がレベルが大きい環境では騒音が気にならないと言えると思います。


こういった他の音で特定の音が他の音で気にならなくなることをマスキング効果と言います。

JISZ8109ではマスキングは「ある音に対する最小可聴値が他の音の存在によって上昇する現象」と 定義されています。


騒音に苦しむ女性

 

夜間に音が気になるのはマスキング効果が原因?


集合住宅にお住まいの方だと、テレビを見ていたり掃除機をかけている時は隣の音などはほとんど気にならないと思います。


しかし、就寝前には少しの物音でも気になってしまう。そんな経験はありませんか?


これは日中は暗騒音が大きく、マスキング効果により騒音がかき消されていたが、夜間に暗騒音が小さくなることで騒音が聞こえてくることが原因だと考えられます。


 

夜間の騒音対策


騒音の種類にもよりますが、例えば就寝前に聞こえてくる音が気になる場合には自分のお気に入りの音楽を小さく流しておくと改善される場合があります。


気になっている騒音を他の音のマスキング効果を利用して気にならなくするという方法です。


自分が出す音が逆に他の入居者の迷惑にならないか注意は必要ですが、簡単に始められる対策なので一度試してみてはいかがでしょうか?


 


騒音がどうしても気になる場合


マスキング効果を使った対策をご紹介しましたが、そもそも音があると眠れないという方もいらっしゃるかと思います。そういった場合は寝室を防音室にしてしまうのが良いかもしれません。


集合住宅にお住まいの方向けに様々な防音グッズが発売されていますがそのほとんどが騒音を出す側が対策をすることを前提としたアイテムで、騒音を受ける側が対策をしてみても効果も期待できない場合がほとんどです。


根本的な解決としてはやはり「防音室にしてしまう」のが一番有効と言えます。

安価な対策ではありませんが長く住むことを考えると対策は早ければ早いほどお得になるとも言えます。この機会に一度検討してみてはいかがでしょうか?






創和防音のロゴ



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