ショールームに発生したフラッターエコー!その対策は?
みなさんこんにちは! 創和防音のちくわです!
実は今、創和防音の自社ビル内にショールームを制作中です。まだまだ途中ではありますがもう少ししたら皆さんにお見せできるようになるかと思います!
そんな作りかけの防音室内でとんでもないフラッターエコーが発生しています!これは良い題材だ!と思いこのブログを書いています!
そもそもフラッターエコーとは?
例えば私がギターを「ジャッ」と短い音で弾くとその音は、壁や天井にぶつかり反射をします。そして、反射した音が更に反対側の壁で反射され、また反射されと何度も反射を繰り返しながら、なかなか減衰せず、残響を産む。これが「フラッターエコー」です。
創和防音の防音室で発生しているフラッターエコーは単体で音を鳴らしていると楽しく感じるのですが(ギターエフェクターみたい)これがライブや練習の演奏中は本当に邪魔で仕方ない存在になります。
フラッターエコーで起こる問題の例
・反響した音により明瞭感が失われる。
・部屋の場所によって演奏の聞こえ方が変わる。
・特定の周波数帯だけごっそり無くなってしまう。または、極端にブーストされる。
・弾いない音が聞こえる。(音色が変わる)
フラッターエコーの対処方法は?
「フラッターエコーを防ぐには壁や天井に並行面を作らない」
というのがセオリーですがご自宅などに防音室を作る場合はそうも言ってられません。
というのは並行面を作らない=仕上がりのお部屋のサイズが狭くなるからです。
しかし、ご安心ください。創和防音が設計する防音室は室内の響きも考慮しながら吸音パネルを室内に設置するため不要な反響は取り除かれます。
当然、制作中のショールームももう少ししたらフラッターエコーは取り除かれるわけです!
残響が悪いわけではない?特殊な響きのする部屋
フラッターエコーの話をしていると「すべての防音室はデッド(反響の無いように)に作られてるんだ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそういうわけでもありません。
コンサートホールのような環境では残響時間を長くするために壁面を特殊な仕上げにする場合もありますし、レコーディングの際に使用されるリバーブルームというあえて残響を残したお部屋も存在します。
重要なのは用途や広さによって、きちんと計算をしてお部屋を設計することです!
ちなみに以前の記事でも触れましたが
残響時間の計算には代表的なものに「セービンの残響式」と「アイリングの残響式」があり
創和防音では「アイリングの残響式」の方を使って具体的な残響時間を設計しています。
最後に
少し名残惜しい感じもしますがこれから吸音材をいれてショールームを仕上げようと思います…。
もう少しで皆さんに創和防音のショールームを見て頂けるかと思いますので、ぜひSNSなどで情報チェックしておいてください!
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