吸音パネルをDIY!額貼り吸音材の作り方!
みなさんこんにちは! 創和設計のちくわです!
今回は弊社スタッフと一緒に吸音パネルを制作してみました!
もしかしたら…「DIYで吸音パネルを自作したい」なんて方がいるかもしれないと思いこちらのブログに詳細を記しております!
時短のために様々な電動工具を使いましたが、時間が掛かっても問題なければ電動工具を使わずとも作ることが可能です!それでは作り方を早速見ていきましょう!
吸音パネル DIYに必要なもの
まずは吸音パネルの材料ですが大きく分けて3つ必要となります。
1.木材(額をつくるための木材です)
長さはご自身が設置しようと考えている場所の寸法でカットして頂ければと思います。今回は600mm×600mmの正方形で制作します。
木材はホームセンターで買えるようなもので問題ありません。
木材同時の固定は今回はタッカーで固定をしていますが木ネジを使う方法もありますし、時間はかかってしまいますが木工ボンドで仕上げるのがビス後も残らず美しいのかもしれません。(最終的には布を貼るので見えなくなりますが…)
2.グラスウール(吸音材の本体です)
大きさや密度が様々な種類があります。今回は密度は32Kの物で既にパネル化されていたものをリサイクルして使っています。
通販などでも販売していますし、お近くのホームセンターでも大型の店舗であれば在庫があるかと思います!板状の物もあればロールになっているもの、またはビニール袋に入っているものもあります。どの形状でも性能は変わりません! ただ、加工の際に板状のものが扱いすくてお勧めです!
3.布(全体に巻くため)
この布は正直どんなものでも大丈夫です。注意事項としては生地が薄いものだとグラスウールの黄色が透けてしまう場合があるので、透けない程度の厚みがあれば良いでしょう!
吸音パネル DIYスタート! 最初は「額の制作」
それでは作り方を見ながら必要なものを確認していきましょう。まずは額の制作です。ざっくり言うと四角の枠が出来ていれば何でも大丈夫です。今回は布を巻いた際の美しさのために今回は1mm程度のスリット(溝)を入れています。
・額にスリット(溝)を入れていく
溝を掘る際には画像にあるような「トリマー」という工具を使っています。回転する歯を動かして削り取るような工具です。
タッカー(大きなホッチキス)で布張りする際に歯の部分が飛び出てしまうのでスリットを入れています。「気にしない」という方は溝掘は無しでも機能面では問題ありません。
加工後の木材
スリットはこんな感じです。ガタガタに見えるかもしれませんが布を張ってしまえば見えなくなる場所なので問題ありません。トリマーで加工する際にはフリーハンドで作業してももちろん良いのですがトリマーレールやトリマーガイドと呼ばれる治具があれば加工しやすくなります。
・木材をカット
四角に組む際に美しくなるように今回は角を45度にカットしています。角度をつけたカットは工程として無くても問題ありませんが設置場所が複雑な形をしている場合にはピッタリにカットしなければなりません。長さだけはしっかり測ってください。
丸鋸が自宅にない場合は普通のノコギリでも問題ありません。ノコギリガイドなどを活用すれば45度カットも可能です。
・タッカーで四角に固定
角をしっかりきめてタッカーで固定します。今回はズレないようにコーナークランプを使用しました。45度の加工をするとなかなか難しいですが、木ネジで固定しても問題ありません。下穴をあけるのと同時にネジの頭が出ないように加工しておくと良いでしょう!
額が完成
この後は額にグラスウールをピッタリとハマるようにカットしていきます。
グラスウールの加工工程
グラスウールのカット
グラスウール専用のカッターなども存在しますが普通の市販のカッターでカットしていきます。今回は布貼りしている吸音パネルを再利用しているため、灰色の布がついていますが通常のグラスウールにはついていません。
カットができたら額に詰めていきます。
グラスウールのカットの際に1mmだけ大きくなるようにしておけばピッタリとハマりやすくなります。グラスウールは押せばある程度は縮むので調整が出来ます。この後、布張りすのでスカスカでも問題はありませんが少しきつめにしておく方が仕上がりは綺麗になるかと思います。
最後は布張り工程
まず額に対してかなり余裕を持って布をカットします。
表面から後ろ側まで巻いてくるので少し余裕を持ってカットします。余分な部分は最後にカットするので問題ありません。
タッカーで布を固定
タッカーを使ってスリット部分に布を固定していきます。コンプレッサーやガンタッカーがなくてもハンドタッカーがあれば加工は可能です。かなり力は必要ですが道具がない方はハンドタッカーを代用してください。
布が外れないように細かく打ち込んでいきます。
布の切れ目の部分(端)はスプレー糊を使って固定すれば綺麗に収まります。スプレー糊が無ければ接着剤などを代用しながら工夫してみてください。
裏側も布を固定したら完成です
最後に
説明を聞きながら、写真を撮りながらで作業していると大体1時間程度かかりました。作業だけに集中すれば40分ぐらいの予測です。初めて作る際には1時間程度の時間を確保する必要があるかもしれません。
仕上がりはかなり満足いく形となりました!皆様もぜひ一度作ってみてください!
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